構造化データとリッチリザルトとは?初心者にもわかりやすく解説
「構造化データ」や「リッチリザルト」という言葉を聞いて、難しそうだと感じる方も多いでしょう。
まず簡単に説明すると
構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンに「これは商品です」「これはレビューです」と明確に伝えるための特別なコードです。人間向けではなく、Googleなどの検索エンジン向けに情報を整理して伝えるための「ラベル付け」と考えてください。
リッチリザルトとは、この構造化データを使うことで表示される、通常より目立つ検索結果のこと。星評価や料理の写真、手順など、普通の検索結果より豊かな情報が表示されます。なお、Googleは2018年から「リッチスニペット」という呼び方を「リッチリザルト」に統一しています。

なるほど!構造化データは検索エンジンへの説明書きで、リッチリザルトはそれによって表示される特別な検索結果なんですね



そのとおり!ただの青いリンクより目立つから、クリック率(CTR)が大幅アップするんだ。Google公式の事例では、Nestléがリッチリザルトを適用したページのCTRが82%向上したという報告もあるよ
WordPressで簡単に実装する方法
WordPressユーザーにとって朗報です。
実は構造化データの実装は、専門的な知識がなくても簡単に行えます。
①SEOプラグインを使った実装方法
最も手軽な方法は、SEO専用プラグインを使うことです。以下のプラグインが特におすすめです。
- Rank Math SEO:無料版でも基本的な構造化データ設定が可能
- Yoast SEO:有料版で様々な構造化データに対応
- Schema Pro:構造化データ専用の高機能プラグイン
- All in One SEO Pack:メタタグ最適化やXMLサイトマップ生成など多機能
- Schema & Structured Data for WP & AMP:構造化データに特化しAMP対応も備えたプラグイン
これらのプラグインを使えば、管理画面から必要な情報を入力するだけでリッチリザルトを実装できます。
たとえばRank Math SEOでは、記事編集画面下部の「スキーマ設定」から、記事の種類(ブログ記事、製品、レビューなど)を選ぶだけで基本的な構造化データが自動生成されます。
②テーマによる対応状況
最近の高品質なWordPressテーマには、構造化データが最初から組み込まれているものもあります。
- SWELL:日本製の人気テーマで、基本的な構造化データが標準搭載
- THE THOR:記事タイプごとに最適な構造化データを自動設定
- AFFINGER:アフィリエイト向けの構造化データ対応が充実
テーマ選びの際には、構造化データへの対応状況も確認することをおすすめします。



プラグインとテーマ、どちらを使うべきですか?



両方の良いとこ取りがベストだよ。基本はテーマの機能を使いつつ、足りない部分や細かい調整はプラグインで補完するといいね
リッチリザルトの種類と効果
リッチリザルトには様々な種類があり、コンテンツの内容に応じて使い分けることが重要です。
主なリッチリザルトとその効果
- 評価リッチリザルト:星評価(★★★★☆)とレビュー数を表示
- 効果: CTR平均40〜70%アップ
- 適した記事: 商品レビュー、サービス評価
- FAQ(よくある質問)リッチリザルト:質問と回答のリストを表示
- 効果: CTR平均30〜60%アップ
- 適した記事: Q&A記事、使い方ガイド
- 注意点: 2025年3月時点では、政府機関や保健衛生関連サイトのみが対象
- How-toリッチリザルト:手順をステップごとに表示
- 効果: CTR平均25〜55%アップ
- 適した記事: チュートリアル、マニュアル
- 商品リッチリザルト:価格、在庫状況などの商品情報を表示
- 効果: CTR平均35〜65%アップ
- 適した記事: 商品紹介、ECサイト商品ページ
- ローカルビジネスリッチリザルト:店舗の住所、営業時間などを表示
- 効果: 来店率平均20〜40%アップ
- 適した記事: 店舗情報ページ、企業の所在地ページ



自分のブログに最も効果的なのはどれでしょう?



それはブログの内容次第だね。例えば、商品レビューが多いなら評価リッチリザルト、ハウツー記事が多いならHow-toリッチリザルト。複数の記事タイプがあるなら、それぞれに最適なリッチリザルトを使い分けるのがベストだよ
CTRを劇的に向上させる実践テクニック
①評価リッチリザルトの最適化
商品やサービスのレビュー記事には評価リッチリザルトを実装しましょう。ただし以下のポイントに注意が必要です。
- 評価は正直かつ適切なものにする(架空の評価はNG)
- 可能なら複数のレビューを集約した総合評価を使用する
- 評価基準を明確にする(デザイン★★★★☆、使いやすさ★★★☆☆など)
②FAQリッチリザルトの戦略的活用
FAQ(よくある質問)リッチリザルトは検索結果で多くのスペースを占めるため、CTR向上に大きく貢献します。
効果的なFAQリッチリザルトの作り方
- Google検索で「People Also Ask」に表示される関連質問をチェック
- これらの質問に対する簡潔で有用な回答を3〜5個用意
- FAQ構造化データをプラグインで設定
注意点として、質問は実際にユーザーが抱きそうな自然なものにすること。あまりに作為的だとGoogleに評価されません。また、2025年2月時点では、FAQリッチリザルトは政府機関や保健衛生関連サイトのみが対象となっており、一般企業や個人サイトでは表示されにくい点に注意が必要です。
③WordPressでのHow-toリッチリザルト実装
How-toリッチリザルトは手順を視覚的に表示させるもので、DIYや料理レシピなどのハウツー記事に最適です。
Rank Math SEOでの設定方法
- 記事編集画面で「スキーマ設定」を開く
- スキーマタイプから「How To」を選択
- タイトル、説明、所要時間などの基本情報を入力
- 各ステップの見出し、説明、画像を追加
画像付きのステップを設定すると、モバイル検索で特に目立つリッチリザルトになります。
リッチリザルト表示のための5つの必須条件
リッチリザルトを確実に表示させるためには、以下の条件を満たす必要があります。
①コンテンツの質と信頼性
何よりも重要なのは、コンテンツ自体の質です。
専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)を意識したコンテンツ作りを心がけましょう。
実体験に基づいた情報や、データに裏付けられた内容は特に評価されます。
②正確な構造化データ
構造化データにはルールがあり、必須項目を省略したり不正確な情報を含めたりすると、リッチリザルトは表示されません。
実装後は必ずGoogleの構造化データテストツールで検証しましょう。
③ガイドラインの厳守
Googleはリッチリザルトのガイドラインを公開しています。
これに違反するとペナルティの対象になる可能性もあります。
特に評価リッチリザルトでは、自己評価より第三者評価が重視される点に注意しましょう。
④モバイルフレンドリーなデザイン
Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、モバイル対応が重要です。
レスポンシブデザインのテーマを使用しましょう。
⑤ページの読み込み速度
遅いサイトはユーザー体験を損ね、Googleからの評価も下がります。
画像の最適化や不要なプラグインの削除などで速度改善を図りましょう。
よくある失敗とその対処法
①構造化データを実装してもリッチリザルトが表示されない
考えられる原因
- コンテンツの質や独自性が不足している
- 構造化データに誤りがある
- Googleのクロール・インデックスに時間がかかっている
解決策
- テストツールで構造化データをチェック
- コンテンツの質を向上させる
- サイトマップを更新しGoogleにインデックス登録を促す
②リッチリザルトが一時的に表示されたが消えてしまった
考えられる原因
- Googleのアルゴリズム更新
- コンテンツの陳腐化
- ガイドライン違反が検出された
解決策
- ガイドライン違反がないか確認
- コンテンツを最新情報に更新
- サーチコンソールでエラーをチェック



リッチリザルトが表示されるまでどれくらいかかりますか?



通常は実装から2週間〜1ヶ月程度だね。既に権威のあるサイトなら早いこともあるし、新しいサイトならもう少し時間がかかることも。焦らず継続的に改善することが大切だよ
WordPressでの実装手順:5ステップガイド
STEP1:適切なプラグインを選ぶ
まずは自分のサイトに合ったSEOプラグインを選びます。
初心者なら「Rank Math SEO」がおすすめです。スキーマ専用なら「Schema & Structured Data for WP & AMP」も検討しましょう。
STEP2:基本設定を行う
プラグインをインストールしたら、サイト全体の基本的な構造化データを設定します。
例)Rank Math SEOの場合:
- ダッシュボード→Rank Math→一般設定→「スキーママークアップ」を有効化
- サイトの種類(ブログ、企業サイトなど)を選択
- ロゴや組織情報を設定
STEP3:記事ごとのスキーマタイプを設定
各記事の編集画面で、その内容に最適なスキーマタイプを選択します。
例)Rank Math SEOの場合:
- 記事編集画面下部の「Rank Math」セクションを開く
- 「スキーマ」タブを選択
- 適切なスキーマタイプ(記事、製品、レビュー、ハウツーなど)を選択
STEP4:必要な情報を入力
選択したスキーマタイプに応じて、必要な情報を入力します。
例)レビュースキーマの場合
- レビュー対象の名前
- 評価(5段階中何点か)
- レビューの概要
- レビュー者名
なお、Google Search Consoleの「データハイライター」を使用する方法もあります。これにより、サイトの代表的なページに対してマウス操作で簡単にタグ付けが可能です。
STEP5:検証と改善
実装後は以下の手順で検証と改善を行います。
- Googleの構造化データテストツールでエラーがないか確認
- Googleサーチコンソールの「拡張検索結果」でインデックス状況を確認
- 表示されるまで2週間〜1ヶ月待つ
- 表示されない場合は原因を特定し修正
これらのステップを着実に実行することで、WordPressサイトでもリッチリザルトを効果的に活用できるようになります。
まとめ:リッチリザルトで検索結果から差をつける
構造化データとリッチリザルトは、SEO対策における「隠れた武器」と言えます。
多くの人が上位表示だけに注目する中、検索結果の「見た目」で差別化できれば、より多くのクリックを獲得できます。
WordPressユーザーなら、専門知識がなくてもプラグインを使って簡単に実装できるのが大きなメリットです。
あなたのサイトに最適なリッチリザルトを選び、適切に実装して、CTRアップというメリットを享受しましょう。
競合が気づいていない「検索結果での差別化」というチャンスを活用することが、SEO成功の鍵となるのです。
よくある質問(FAQ)
Q1: WordPressのどのプラグインが構造化データ実装に最適ですか?
A1: 初心者には「Rank Math SEO」が最もおすすめです。無料版でも基本的な構造化データ設定ができ、直感的な操作性も優れています。より高度な設定をしたい場合は「Schema Pro」や「Schema & Structured Data for WP & AMP」、「Yoast SEO有料版」も選択肢になります。どれを選ぶにしても、使いやすさとサイトの速度への影響を考慮して選びましょう。
Q2: リッチリザルトが表示されない場合、どこを確認すべきですか?
A2: まず「Googleの構造化データテストツール」でエラーがないか確認しましょう。次にGoogleサーチコンソールで「URL検査」を行い、該当ページが正しくインデックスされているか確認します。また、コンテンツの質や独自性も重要な要素です。競合サイトと比較して、より詳細で役立つ情報を提供できているか見直してみてください。Googleのガイドラインに違反していないかも確認すると良いでしょう。
Q3: 一つのページに複数の構造化データを実装しても問題ありませんか?
A3: 基本的には問題ありませんが、ページの内容と関連性があることが重要です。例えば、レシピ記事にはRecipeスキーマとFAQスキーマを組み合わせることができます。ただし、無関係なスキーマを詰め込むとスパム行為とみなされる可能性があるので注意が必要です。複数のスキーマを使う場合は、主となるスキーマ(メインエンティティ)を一つ決め、補助的に他のスキーマを追加するという形が推奨されます。
参考文献
構造化データの概要
- 資料名: 構造化データ マークアップとは
- 概要: 構造化データの基本概念や、Google検索での活用方法について解説しています。
- URL: https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data?hl=ja
構造化データのガイドライン
- 資料名: Google 検索上の構造化データ ガイドライン
- 概要: 構造化データを正しく実装するための一般的なガイドラインを提供しています。
- URL: https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/sd-policies?hl=ja
リッチリザルトのテストツール
- 資料名: リッチリザルト テスト
- 概要: 構造化データを実装したページがリッチリザルトとして表示されるかを検証するツールです。
- URL: https://support.google.com/webmasters/answer/7445569?hl=ja
リッチリザルト レポートの概要
- 資料名: リッチリザルト レポートの概要
- 概要: Google Search Consoleでのリッチリザルトに関するレポートの見方や活用方法を説明しています。
- URL: https://support.google.com/webmasters/answer/7552505?hl=ja