「投稿」と「固定ページ」どう違う?使い分けでサイト作成を効率化

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WordPressでウェブサイトの作成を始めると、「投稿」と「固定ページ」という二つのコンテンツ作成機能を目にします。

これらをどのように使い分ければ良いか、最初は分かりにくいかもしれません。

この二つの機能にはそれぞれ異なる役割があり、その特徴を理解して使い分けることで、サイトの情報を整理し、訪問者にとって分かりやすい構成を作ることが可能になります。

この記事では、その違いと使い分けのポイントを解説します。

目次

「投稿」と「固定ページ」それぞれの役割

まず、それぞれの機能がどのような情報発信するのに適しているか、基本的な役割を確認しましょう。

  • 「投稿」とは: ブログ記事やお知らせなど、新しい情報が時系列で追加されていくコンテンツに使用されます。時間と共に情報が流れていく性質のものです。
  • 「固定ページ」とは: 会社概要やお問い合わせページなど、時系列にあまり左右されず、サイト内で独立して存在し続ける情報の掲載に適しています。比較的更新頻度が低い、固定的な内容が中心となります。

この基本的な役割の違いから、それぞれの機能の具体的な特徴が見えてきます。

「投稿」の特徴と具体的な使い方

日々更新していくブログ記事やニュース、イベントの告知など、流動的な情報を発信するのに適しているのが「投稿」です。

主な特徴は以下の通りです。

特徴1:時系列での表示

「投稿」で作成した記事は、通常、新しいものから古いものへと時系列順にサイト上に表示されるよう設定されています(表示順は変更も可能です)。

特徴2:カテゴリーやタグによる分類

「投稿」記事は、「カテゴリー」や「タグ」を使って内容ごとに分類・整理する機能があります。

これにより、読者は関連する記事を見つけやすくなります。

特徴3:アーカイブページ(一覧ページ)の自動生成

カテゴリー別、タグ別、月別、年別といった形で、関連する「投稿」記事の一覧ページ(アーカイブページ)がWordPressによって自動的に作られる仕組みがあります。

特徴4:RSSフィードへの配信

「投稿」で公開された新しい記事は、RSSフィードを通じて更新情報として配信されやすい特徴があります。

「投稿」の主な用途

  • 日々の出来事を綴るブログ記事
  • 新製品やキャンペーンのお知らせ
  • イベントの開催報告
  • 定期的なコラムや連載記事

「固定ページ」の特徴と具体的な使い方

サイトの基本情報や、あまり頻繁には更新しない独立したコンテンツを掲載するのに向いているのが「固定ページ」です。

特徴1:時系列に影響されない単独の存在

「固定ページ」は、作成日時や更新日時に関わらず、サイト内で特定の場所に独立して存在するページです。

特徴2:カテゴリーやタグは基本的に使用しない

「投稿」とは異なり、「固定ページ」には通常、カテゴリーやタグを設定する機能は備わっていません。

特徴3:親子関係(階層構造)の作成が可能

「固定ページ」同士で親子関係を設定し、階層構造を作ることができます。例えば、「会社案内」という親ページの下に、「事業内容」「アクセス」といった子ページを作成する使い方ができます。

特徴4:メニューへの配置が一般的

サイトの主要なナビゲーションメニュー(ヘッダーメニューやフッターメニューなど)には、この「固定ページ」へのリンクが配置されることが多く見られます。

「固定ページ」の主な用途

  • 会社概要、事業内容、代表挨拶
  • サービス案内、料金表
  • お問い合わせフォームを設置するページ
  • プライバシーポリシー、免責事項
  • サイトマップ(サイト全体のページ構成を示すもの)

表で比較!「投稿」と「固定ページ」の主な違い

主な違いを一覧表にまとめると以下のようになります。

特徴投稿 (Post)固定ページ (Page)
主な用途ブログ記事、お知らせなど時系列で流れる情報会社概要、お問い合わせなど固定的な独立情報
時系列通常、新しいものが上に表示時系列に影響されない
分類カテゴリー、タグで分類可能基本的にカテゴリー、タグは使用しない
一覧表示アーカイブページ(一覧ページ)が自動生成通常、一覧ページは自動生成されない
階層構造基本的になし親子関係を設定可能
RSSフィード含まれる通常、含まれない

使い分けの判断基準

どちらの機能を使うべきか迷った際は、以下の点を基準に判断を試みることができます。

  • その情報は、定期的に新しいものを追加していく種類のものか?
    • → Yesであれば「投稿」が適していると考えられます。
  • その情報は、サイトの基本情報として、あまり頻繁には変わらず常に訪問者に見てもらいたいものか?
    • → Yesであれば「固定ページ」が適していると考えられます。
  • その情報を、他の似たような情報と一緒に分類して、後からまとめて見られるようにしたいか?
    • → Yesであれば「投稿」(カテゴリーやタグを利用)が適していると考えられます。

これらの基準を参考に、使い分けを検討してみてください。

【応用】WordPress活用のヒント

「投稿」と「固定ページ」の基本的な違いを理解した上で、サイト全体の構成を考えることは、訪問者にとって分かりやすい情報構造を作る上で役立ちます。

サイトの情報をどのように整理すれば訪問者にとって有益か、あるいは「投稿」と「固定ページ」の具体的な使い分けでさらに判断に迷うような場合は、WordPressの基本的な使い方やサイト設計の考え方を解説した学習教材を参照したり、専門家によるサイト設定やコンテンツ整理に関するアドバイス(設定代行サービスなど)の利用を検討するという選択肢もあります。

より進んだ使い方と管理の考え方

ここまで「投稿」と「固定ページ」の基本的な違いと使い分けについて解説しました。

WordPressは非常に柔軟なシステムなので、テーマやプラグインの機能、あるいはカスタマイズ次第では、「投稿」を特定の一覧には表示させないようにしたり、「固定ページ」をブログ記事のように見せたりすることも技術的には可能です。

また、テーマによっては「LP(ランディングページ)」のような特別なページタイプが用意されていることもあります。

しかし、基本的な考え方として、日々追加していく時系列の情報を「投稿」、サイトの骨子となる固定的な情報を「固定ページ」として分けて管理することは、サイト全体の構造を分かりやすく保ち、後々のメンテナンスや情報整理を効率的に行う上で非常に有効な場合が多いでしょう。

まとめ:「投稿」と「固定ページ」の理解で情報発信を整理

「投稿」と「固定ページ」の機能を理解し、適切に使い分けることは、WordPressサイトの情報を整理し、訪問者にとって分かりやすいサイトにする上で役立ちます。

それぞれの特徴を活かした情報発信を検討してみてください。

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