はじめまして。モノログ365アカデミー代表の本多公則です。

私は、人や会社が、自分の判断を自分の言葉で持てるようにする手伝いをしています。やっているのは、新しい知識を足すことより、その人がもう持っているものを、本人の言葉に置き換えることです。

研修で「主体性が大事だ」と教わった言葉を、そのまま会議で使っているうちは、まだ借りた言葉です。自分のどの経験からそう言えるのか。そこまで言えた時に、自分のものになります。

同じ考え方を、人にも、会社にも向けています。人に向ければ、自分の考えの土台を築く手伝いになります。会社に向ければ、その会社の強みを言葉にする手伝いになります。講座を開き、本を書いて、これを届けています。

私が変えたい景色

私には、変えたい景色があります。自分の頭で考えて動く人が、そのぶん損をしやすい、という景色です。

職場には、たいてい三通りの人がいます。

  • 言われたことだけをこなして、波風を立てない人
  • 考えるのをやめて、決まるのを待つ人
  • 考え続けて、そのぶん面倒を引き受ける人

報われにくいのは、三人目です。会議で「どうしてそうなるのですか」と尋ねる人は煙たがられ、黙っている人のほうが、その場は穏やかに過ごせます。

これは、おかしくないでしょうか。

まじめに考える人ほど、損をしやすい。多くの職場が、そういう形になっています。その人が口を閉じれば、その場は静かになります。けれど、同じ問題が、また起こります。

気づかない自分と出会う

私自身も、長いあいだ、まわりに合わせて生きてきました。考えたことは胸にしまい、求められる役割に合わせて動く。役割が外れた後に自分に何が残るのか、そこが抜けていました。

そこから抜けるのに要ったのは、自分のこころを、自分で観測することでした。

腹を立てている自分を、もう一人の自分が、一段上から見る。心理学で、メタ認知と呼ばれる働きです。一段上から見ると、感情と自分のあいだに、一拍が生まれます。その一拍で、乗っ取られる前に、別の道が見えます。これは、人の上に立つほど効いてきます。感情のまま動くか、一拍置けるか。その差が、そのまま判断の差になるからです。

自分が何に動き、何を感じているか。それを観測して、言葉にする。続けるうちに、役割の下にあった自分が、見えてきました。気づかない自分と出会う、というのは、こういうことです。

その観測のやり方をまとめたのが、『パーソナルスコープ こころの観測法』という本です。

こころは、自分のものなのに、そのままでは掴みにくいものです。頭の中で動くだけだからです。
その掴みにくいこころを、観測法によって、実際に目で見える形にします。

見える形になって初めて、自分がそれをどう思うのか、確かめられます。これは、一人でできます。

本には、その観測の仕方と、残し方を書いています。
なぜ観測するだけで効くのか、その裏にある心理学の法則は、別の記事にまとめました。

本では、やり方そのものに絞っています。
仕組みを知るより先に、まず自分で観測してほしいからです。


講座の中で扱う法則

私が使う考え方は、もとは先人のものです。たとえば、

  • フラベルのメタ認知
  • サイモン・シネックのゴールデンサークル
  • フランクルのロゴセラピー

私が使う考え方は、もとは先人のものです。例えばフラベルのメタ認知、サイモン・シネックのゴールデンサークル、フランクルのロゴセラピー。

特定の誰か一人ではなく、複数の分野から広く集めています。
いまは、五十を超える先人の考え方を、一つの体系にまとめました。

これらを、相手や悩みに合わせて組み替えます。
【個人、企業、部署、悩み】何に困っているか。それによって、使う考え方を変えます。

ワークの形にしているので、答えていくうちに、自分の価値や個性が、自分の言葉になっていきます。
それは、仕事にも、その先の人生にも、効いてくるものだと考えています。


古代中国の兵法書『孫子』に≪彼を知り己を知れば、百戦危うからず≫という言葉があります。
わたしは≪己を知り、彼を知れば百戦危うからず≫と考えています。
単純に言葉の順番になりますが、何をやるにしても自分の事をよく知っていないといけないと思うからです。

それぞれの自立を目指す

目指しているのは、一人ひとりが自立することです。

何かに困るたびに、専門家へお金を払って頼る。その繰り返しから抜けて、自分で答えを出せるようになる。そこに、力を尽くしています。

考えて動く人が、自分の言葉を持って、まっすぐ立てるように。自分の言葉を持つ人が一人増えれば、職場の景色は、そこから変わり始めます。