一度来てくれたお客様が二度と来ない。何か不満があったのだろうかと考えたくなります。
けれども、不満があったとは限りません。思い出す機会がなかっただけ、ということも多いのです。
穴をふさぐのは、思い出してもらうこと
売上は、五つに分けると見える|売上を上げる方法の全体図で、底に穴のあいたコップの話を書きました。新しいお客様をいくら集めても、来なくなる人がいれば、客数は増えません。
穴をふさぐ方法の一つが、来てくれた人と、その後も接点を持ち続けることです。お腹がすいたときや髪を切りたくなったときに、相手の頭に浮かぶ候補に入っていれば、また選んでもらえるでしょう。
接点の手段は、いくつもある
接点の持ち方には、いくつかの手段があります。

- メール(メールマガジン):登録した人に、まとめて届けられる
- ステップメール:登録した日から、決めた順番で届けられる
- LINEなどのメッセージ:スマホでよく見る人に届きやすい
- 手紙・はがき・DM:メールを使わない人にも届く
- SNSでの発信:見に来た人に、続けて見てもらえる
- 電話・訪問:高いものや、長い付き合いになるものに向く
どれがよいかは相手によって変わります。お年寄りが多いならメールより手紙が届きやすく、若い人が多いならメッセージのほうが読まれるでしょう。相手が受け取りやすい手段を選んでください。
ステップメールは、一人ひとりに同じ順番で届く
ステップメールは、登録した日を起点に、決めた順番でメールが届く仕組みです。

いつ登録した人にも、最初に知ってほしいことを同じ順番で届けられます。ふだんの配信だけだと、最近登録した人は話の途中から読むことになるのです。その差を埋めるのに向いています。
送るのは、役に立つことが中心
接点を持つといっても、送るたびに売り込まれたら相手はすぐに読まなくなります。
送る中身は、相手の役に立つことが中心です。美容院なら自宅で髪の傷みを防ぐ方法。工務店なら季節ごとの家の手入れ。
役に立つ便りが続くと、相手はその店を「詳しい人」として覚えてくれます。お知らせは、その中にときどき入れる程度で十分です。
送る回数も、仕事によって違います。毎日食事をする飲食店なら多めでも喜ばれますが、何年かに一度しか買わない住宅なら、頻繁な連絡は重荷になります。
メールで広告を送るときの決まり
広告や宣伝のメールには、法律の決まりがあります(特定電子メール法)。総務省の説明をもとに、要点を並べます。
- 送ってよいのは、あらかじめ受け取ることに同意した人や、名刺などの書面で自分からメールアドレスを知らせてくれた人などに限られる
- 送り主の名前と、配信を止めるための連絡先を、メールに必ず書く
- 「もう送らないで」と言われたら、送るのをやめる
名刺を交換した相手に送ること自体は、決まりの上では認められているのです。ただ、相手が望んでいない便りは、決まりを守っていても嫌われます。名刺の相手に送るなら、最初の一通で、今後も送ってよいかを聞いてください。
職場で考えると
忘れられないための接点は、人に教えるときにも要ります。
研修や指導を一度して終わりにすると、教えたことは少しずつ忘れられていきます。1週間後に一言聞く、1か月後に並んで振り返る。教えたあとにも接点を持つことで、教えたことが仕事の中に残ります。

まさのり君
教えたことを、一回で覚えてもらうつもりでした
この記事と一緒に使える型
- 13 並んで振り返る面談シート:面談が、上の人の話を聞くだけの場になっているとき
- 1か月面談シート
- 学んだことのメモ
まとめ
来なくなる人の中には、思い出す機会がなかっただけの人がいます。接点の手段はいくつもあるので、相手が受け取りやすいものを選ぶ。送るのは役に立つことを中心にし、メールの決まりを守る。教えたあとにも接点を持つと、教えたことが残ります。
まずは、一度来てくれた人に、次に何を届けるかを一つ決めてみてください。
