このサイトでは、仕事を教えるときに使うシートを、無料で公開しています。講座や研修は有料です。

無料にしているのには、理由があります。この記事では、その理由と、もとになっている考え方を書きます。

いきなり高いものは、選べない

知らない人からいきなり何万円もする講座を勧められたら、多くの人は断るでしょう。中身が分からないからです。

そこで商売では、先に手に取りやすいものを渡し、中身を見てもらってから本当に届けたいものを選んでもらう方法がとられます。

先に渡すものを使ってもらい、中身を見てから本当に届けたいものを選んでもらう流れ
  • スポーツクラブの無料の体験レッスンと、会員の契約
  • 化粧品の試供品と、定期の購入
  • このサイトの無料のシートと、講座や研修

先に渡すものをフロントエンド、本当に届けたいものをバックエンドと呼ぶこともあります。

無料のものほど、本気でつくる

先に渡すものは、中身が薄くては意味がありません。無料の体験が退屈なら、その店に通おうとは思わないはずです。

先に渡すものは、相手がこちらを判断する材料です。無料だから手を抜くのではなく、本当に届けたいものと同じつもりでつくります。このサイトのシートに、すべて記入例を付けているのも、そのためです。

やり方を、全部見せる

もう一つ、決めていることがあります。やり方を、出し惜しみしないことです。

全部見せたら自分でやってしまう人がいて、仕事にならないのではないか。そう考える人もいます。けれども、全部見せて自分でできる人はもともと自分でやる人です。見せても見せなくても、お客様にはなりません。

やり方を全部見せても、手伝ってほしい人は残ることを示す図

残るのは、中身を知ったうえで「手伝ってほしい」と思う人です。その人たちはこちらのやり方を分かったうえで頼みに来るので、話も早く進みます。

無料を、えさにしない

この方法には、使い方を誤ると人を傷つける面もあります。

無料の説明会で気持ちを高ぶらせて、その場で高額の契約を迫る。無料を入口にして、断りにくい空気をつくる。こうしたやり方は、先に渡す考え方の形だけを借りたものです。

先に渡すのは、相手が落ち着いて判断できるようにするためです。シートを使ってみて、シートだけで足りるなら、それで十分に役目を果たしたことになります。高い講座を選ぶ前に見ておきたいことは、高額講座を選ぶ前に、私が確認するようになったことに書いています。

職場で考えると

職場でも、新しいことを頼む前に、先に役に立つことを渡すと、話が進みやすくなるものです。

新しいやり方を入れたいなら、いきなり全員に切り替えを求めず、まず一つの作業が楽になる方法を渡してみる。新人に何かを頼むなら、先に困っていることを一つ手伝う。先に受け取った経験があると、人は次の話を聞きやすくなります。

まさのり君

先に渡すって、損をしているように思っていました

この記事と一緒に使える型

まとめ

いきなり高いものは選べないので、先に手に取りやすいものを渡し、中身を見てから選んでもらう。先に渡すものほど本気でつくり、やり方は出し惜しみしない。無料を、断りにくい空気をつくるためのえさにはしない。

このサイトのシートも、まずは一枚、使ってみてください。

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